テリルジー
テリルジー
1 この薬の効果は
テリルジーは気管支拡張剤が2種類と、抗炎症作用を持つステロイド剤の3者を含んだ吸入剤です。気管支を広げるビランテロールとウメクリジニウムの2種類と炎症を抑えるフルチカゾンが含まれています。ビランテロールとウメクリニジウムはそれぞれ異なった作用で気管支を拡張させます。ちなみにビランテロールは気管支の交感神経を活発にすることで、ウメクリニジウムは副交感神経を抑制すること気管支を拡張させます。一日一回の吸入で済むことも特徴の一つです。フルチカゾンはアドエアにも含まれていましたが、フランカルボン酸という構造を変えることで、一日一回の吸入で済むようになっています。この3つが合わさって一つの吸入器に入っているのがテリルジーです。この薬は定期的に一日一回吸入します。
2 この薬の中身と形は?
中身は密封された状態で粉末状の吸入薬が入っています。吸入器具はエリプタといい、レルベアやアニュイティーといったグラクソスミスクライン社が同社の吸入薬に共通して使用している吸入器具です。吸入時に苦みを感じますが、薬の異常ではありません。
3使い方は?
この薬は吸入薬で、飲み薬ではありません。なお動画で商品名がレルベア、アノーロとなっていますが使用方法は同じなので参考にしてください。
使用量および回数
テリルジーにはテリルジー100とテリルジー200の二つの規格があり、病気の重症度や病態によってどちらを使うか医師が決めます。
気管支喘息の治療に使用する場合
定期的にのみ使用し、喘息発作が出た場合には他の薬を使用します。喘息発作が出たからと言って一日一回以上は吸入しないでください。
COPD(肺気腫や慢性気管支炎)に使用する場合
定期的にのみ使用し、急に息が苦しくなった場合(急性増悪)が出た場合には他の薬を使用します。
使用をし忘れた場合はどうすればいいの?
気付いたらすぐに1回分吸入してください。ただし、吸入する時間が近い場合は1回とばして、次の時間に1回分吸入してください。
多く使用(過量投与)してしまったらどうすればいいの?
この薬を過量に投与すると、からだがだるい、吐き気、嘔吐、力が入らない、食欲不振などの症状があらわれることがあります。このような症状が現れたら、直ちに医師に受診してください。
保管方法は?
直射日光と湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。マウスピースが汚れた場合は乾燥した布などで拭き、水洗いはしないでください。