レルベア

吸入ステロイド薬と長時間作用型β2刺激薬を配合した吸入製剤です。これら2つの成分が一緒に作用することで気道の炎症と狭窄の両方を同時に改善し、呼吸を楽にします。作用時間が長いので1日1回の吸入で済みます。
ドライパウダー式のエリプタ製剤は容量が異なる2種類が発売されおり、14吸入用と30吸入用があります。(エリプタとは吸入器具の形式のことです)
1日1回1吸入で呼吸機能改善効果を24時間維持する薬です。

作用

この吸入薬には、2種類の有効成分が配合されています。
一つは、フルチカゾンフランカルボン酸というステロイド薬です。ステロイドには抗炎症作用があり、気道の炎症をおさえることで喘息発作を起こりにくい状態にします。フルチカゾンフランカルボン酸はフルチカゾンプロピオン酸よりも抗炎症作用や持続時間を持つと考えられています。
もう一つの成分は、気管支拡張作用を持つβ2刺激薬のビランテロールです。こちらは気道を広げ、呼吸を楽にする役目をします。とくにビランテロールは、他のβ2刺激薬に比べ作用時間が長いのが特徴です。
これら2成分の相乗作用により気道の炎症を抑え長時間にわたり気管支を拡げることで発作や症状が出にくい状態を維持します。 処方対象は、吸入ステロイド薬だけでは効果不十分なやや重い喘息(軽症持続型以上)に対してです。毎日定期吸入することが大事です。
100と200の数字の違いですがこれは薬の中に含まれるフルチカゾンフランカルボン酸の含有量の違いを表しています。通常、成人にはレルベア100エリプタを、症状に応じてレルベア200エリプタを投与します。

喘息の治療に使用する場合

この薬は毎日規則正しく使用する薬で、喘息の発作を速やかに鎮める薬ではありません。発作時には別に処方された発作止め薬を使用するか、ただちに受診してください。
また体調がよくなったと自己判断し、この薬を含めた喘息薬の使用を中止したり、量を加減したりすると病気を悪化することがあります。指示通りに使用することが重要です。
朝・夜いずれの投与でも構いませんが毎日決まった時間帯に定期的に吸入します。
レルベアの吸入方法

レルベア使用手順