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抗生剤が効かない咳は
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■抗生剤が効かない咳は

 当院では、咳が止まらないといった訴えの患者さんがたくさん来られます。何カ所かの診療所、病院あるいは耳鼻科、内科を経てあるいはインターネットで検索して遠くから来られる患者さんもおられます。
 さて、3週間以内で咳を主訴とする病気はと問われたら、まず第一は(当たり前の話しなのですが)「風邪」です。風邪は95%以上はウイルスにより起こります。ウイルスは細菌の1000分の1位の大きさしかなく、抗生剤は効きません。また、風邪は通常は自然に治っていきますから、対症療法として、症状を和らげる治療が中心となります。反対に言うと風邪症状の数%は抗生剤が効くということになるのですが、そのために風邪をひいた患者さん全員に抗生剤を投与するのは疑問です。残念ながら、風邪を治す点滴や注射はありません。ただし高熱で脱水のある場合は無論、点滴等の治療を行ないます。風邪はほとんどの場合1週間以内に症状が治ります。この時点で抗生剤を飲んでいても咳が止まらない場合はもう少し詳しく検査を(胸のレントゲン写真や採血など)することになります。
 実際に問題となるのは発症後から眠れないぐらいの激しい咳がでる場合や風邪症状がおさまったのに咳だけが残る場合です。このようなケースでは呼吸器科を受診下さい。マイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎、百日咳などの感染症、喘息による咳ではないのかなどのチェックがが必要です。



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