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痰を伴う咳の病気
びまん性汎細気管支炎について
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■痰を伴う咳の病気 びまん性汎細気管支炎について

 気管支は段々と細くなり分かれていきます。このほとんど最後の部分にある部分を呼吸細気管支といいます。文字通り非常に小さな気管支です。この部分に炎症が起こるのが、びまん性汎細気管支炎です。治らない咳の原因としては頻度は少ないですが、重要です。
 この病気の原因については不明ですが、慢性副鼻腔炎を高率に合併すること、白人には少なく、日本、韓国、中国人に多いことから人種による差異が多いことも特徴の一つです。このため遺伝性素因があるのではないかと考えられていますが、未だ詳細は不明です。自覚症状としては慢性に持続する咳と痰ですが、病気が進行してくると労作時の息切れが出現してきます。痰は通常黄色や緑色といった色がついてきます。また合併としての副鼻腔炎による鼻づまり、鼻汁があることも特徴です。胸部のレントゲン写真は特徴的で、両側の肺に小さな粒状あるいは線状の陰が現れます(写真1)。また、肺から空気が出にくくなるため、肺は大きくなります。この病気はなかなか難病ですが、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、ロキシスロマイシン、といったマクロライドという抗生剤を少量投与長期間することが治療法です。この治療方法が発見されるまでは予後の不良な病気の代表でした。表1は年代ごとに見た生存率の推移ですがマクロライドの投与が始まった80年代以降に生存率の明らかな改善が認められています(http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/097_i.htmより引用)。しかし放置しておくと呼吸不全にまで進行する例もあるので早期に見つけることが重要です。
 最近は比較的早くに診断され、末期像を見ることは少なくなってきましたが、それだけに初期にはレントゲン写真だけでは診断の付かないこともあり、まだまだ油断の出来ない病気です。治療法が確立しており、病気が進行する前に治療すれば病気の進行を止められるという点で、あまり頻度の高い病気ではありませんが重要な病気です。

写真1


表1



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