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日本の喘息事情(1)
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■日本の喘息事情(1)

 日本での喘息の実状はどうなっているのでしょうか。全国調査の報告がありますので紹介します(アレルギー vol.51.p411〜420 2002年)。この報告は喘息の実情を、電話により聞き取り調査を行なったものです。対象は38132世帯で、このうち喘息患者は1326世帯で確認されました。その中で喘息患者数は1786名で受療率は1.4%でした。この数字から計算すると全国での受療喘息患者数は178万人とされています。皆さんの思っているより、喘息は多いでしょうか。少ないでしょうか。最終的に解析対象となったのは、成人401名小児403名の合計804名です。成人の平均年齢は43.8歳、小児7.4歳でした。この数字からも分かるように、喘息は決して子供だけの病気では無いことがうかがえます。重症度分類では、成人では重症19%、中等症21%、軽症持続型10%、軽症間欠型51%でした。また小児では重症10%、中等症17%、軽症持続型16%、軽症間欠型51%でした。つまり成人の方が重症患者の方が多かったわけです。また通院している医院は医師1人で診療している小さな医院に通院している人が約半数(小児46%、成人47%)を占め、案に相違して診療所に通院している人が多かったという結果です。
では、喘息の症状はどうでしょうか。日中の喘息症状は小児・成人ともに半数にあり(小児51%、成人52%)夜間の喘息症状は小児・成人ともに4割弱(小児37%、成人36%)に認められました。 また最近1年間の入院・緊急治療・予定外の通院は成人で41%、小児で62%ありました。この数字については色々な意見があると思いますが、かなり高いと感じるのは私だけでしょうか。
また、喘息による欠勤・欠席を経験したのは成人で30%、小児で53%でした。また日常生活の活動で障害があるのは成人、小児ともに、睡眠が最も多く(成人46%、小児43%)ついでスポーツ、及びリクレーション(成人39%、小児28%)で、喘息のコントロールが生活の質に多大な影響を及ぼしていることが分かります。また、日常生活の諸活動に何らかの制約を感じているのは、成人で70%、小児56%とこれも高い値を示していました。この結果のみから結論を下すのは早急かもしれませんが、喘息の症状のコントロールは全体としてはうまく行えていない印象を受けます。
(出典 アレルギー vol.51.p411〜420 2002年)


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