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子供のアレルギーの除去
■子供のアレルギーの除去 皆さんはお子さんのアレルギーの検査の結果を御存知でしょうか。喘息の子供は初診時に皮内テストや血液検査により、アレルギーの元になる物質(アレルゲンと言います)を調べられているのが通常です。 子供は色々なアレルゲンにさらされています。また、受動喫煙や場合によっては子供自身がタバコをすうことで、喘息を悪化させています。このようなアレルゲンを減らすことは、なかなか難しいのが、実情です。では、このようなアレルギーの元アレルゲンを減らすことができたら、喘息に対してどのような影響があるでしょうか。実際に、このようなことを行なった研究がアメリカで報告されています。(NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE.2004年 vol. 351 1068p〜1080p) 研究方法は以下の通りです。5歳〜11歳のアレルギー性喘息児約1000人でまず、ネズミ、カビ、ゴキブリ、イヌ、 ネコといった、多種多様なアレルゲンの検査を行ない、アレルギーを起こしている物質を確かめます。次にこの患者を2つのグループに分け、1つのグループではアレルゲンを除去します。もう1つのコントロールのグループには何も行ないません。アレルゲン除去の方法は、具体的にはまず、子供の面倒を見ている人に対してアレルゲンと喘息の関係を教えます。そして環境を整える方法を立案し、それに必要な対策をたて実行します。具体的には、アレルゲンを通さないベッド、枕カバーの支給を行ない、またアレルゲンを通さないフィルター付の掃除機を使っての掃除、更には 受動喫煙にさらされている場合はフィルター付の空気清浄器をベッドルームに設置します。ゴキブリに対してアレルギーのある子供は、ゴキブリ駆除を業者に依頼しています。 結果ですが、掃除をした群では、アレルゲンの量は減り、喘息も良くなったということです。但し、アレルゲンの除去の効果では、コントロール群と介入群との差異は喘息のある日(ゼーゼーという日数)が、2.65日/2週間(介入群))に対し、コントロール群(何もしない群)では3.43日/2週間と、その差は、0.8日です。これは、わずかな差に見えるかもしれませんが、薬物を使用せずにこれだけ喘息の発作を減らせられることは朗報でしょう。またこれはあくまでも平均の話ですので、中にはアレルゲンの除去でかなりよくなった人もいれば、あまりよくならなかった人もいると考えるのが妥当で掃除をおろそかにしてはならないという話では有りませんので、念のため。アレルギーがもとにある喘息にとって、環境のコントロールが大切なことは、言うまでもないですし、実際にアレルゲンの除去で喘息が良くなるということを示した点では、重要な研究です。 →メニューに戻る |