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吸入ステロイドの長期使用による 身長への影響 ■吸入ステロイドの長期使用による身長への影響 吸入ステロイドはまだまだ、受け入れられていません。 一つには「ステロイド」という言葉を聞くと何か恐ろしい薬のようで、副作用を心配されるためと思われます。 日本では、特にアトピー性皮膚炎に対して、ステロイド塗布が誤った使われ方をしたため、ステロイドの副作用に対して敏感になっている面もあると思います。 さて、現在、喘息は、気管支の特殊なタイプの炎症と考えられます。 このため「気管支の腫れ」をひかすためには、吸入ステロイドの使用がすすめられています。 吸入ステロイドの副作用の一つとして懸念されるのが、骨の成長が遅れて、大人になったときに低身長になるのではないかということでしょうか。 ブデソナイト(商品名・パルミコート)についての報告があります。(NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE vol.343 p1064−1069) 対象になったのは211名の子供で、そのうち142名がブデソナイト使用の喘息患児、18名が吸入ステロイドを使わなかった喘息患児、51名が喘息患児の兄弟です(喘息はありません)。 ブデソナイトを平均9.2年間使い(3年から最長13年)1日平均412マイクログラム(110マイクログラムから877マイクログラム)を使用しました。(ブテソナイトの総使用量は平均1.35グラム(最低0.41グラムから最高3.99グラム)でした。 身長はブデソナイトを使用した喘息の子供では、目標値に比べて+0.3p。ブデソナイトを使用しなかった喘息の子供では−0.2p、健康な子供では+0.9pでした。 大人になった時の身長はブデソナイト投与前の身長に関係が深かったとのことです。 また、最初の1年間ブデソナイトを吸入した子供では身長の伸びが遅かったのですが、最終的に大人になった時の身長は元に追いついてました。 結論として、ブデソナイトの長期投与を受けても大人になった時の身長は影響を受けないと言うことが、この論文の結論です。 →メニューに戻る |