title2.gif
ヨード(イソジン)によるうがいは
風邪の予防に無効
HOME>インフルエンザ>ヨード(イソジン)によるうがいは風邪の予防に無効

■ヨード(イソジン)によるうがいは風邪の予防に無効

 外来で風邪の患者さんからうがい薬の処方を求められることがあります。あるいは予防のためにうがい薬としてヨード液(イソジン)のうがい液を求められます。はたしてこれは有効なのでしょうか。すでに風邪をひいた患者さんは細胞の中へ風邪のウイルスが入り込んでいるので無効というのは理屈としてはわかります。また、風邪の予防という面からするとウイルスは細胞が表面の足場にがっちりとひっつき、すぐに細胞内へ侵入する(受容体といいます)ので、ヨード液で殺菌しても無効と思われます。
 さて、今回の研究ですが風邪の予防にうがいは有効かを検討するために387人のボランティアを募り3つのグループに分けます。1つ目のグループはうがいなし、2つ目のグループは水道水によるうがいを1日3回以上、3つ目のグループは同じく1日3回以上、ポヒドンヨード(商品名イソジン)を薄めた液でうがいをすることを冬の間2ヶ月にわたり調査しています。風邪の症状を点数化し、自分で記録することで、
@さいしょに風邪を呈した日また
A風邪症状の程度をうがいの効果の目安としています。
 結果ですが全体の130人が風邪症状を呈していました。うがいなしのグループでは風邪症状は0,26回 / 30人・日 これに対し水道水のうがいグループは0,17回 / 30人・日ともっとも低く、逆にヨードうがいのグループでは0,24回 / 30人・日と増加していました。いままで常識に反してうがいは水だけでよいというのが研究の結果です。

(出典 Am.J.Prev.Mel vol29.lssue4. p302―307)

縦軸は風邪症状の累積発症率 横軸は時間(日数)、曲線は上から対照群、イソジンうがい群、水でのうがい群。水でのうがい群の風邪発症率が一番低いことが解ります。

2008年2月13日記


→メニューに戻る