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薬物治療でCOPDの進行を遅らせられるか
■薬物治療でCOPDの進行を遅らせられるか 従来、COPD(慢性閉塞性肺疾患:肺気腫と慢性気管支炎を総称したもの)は進行性で肺機能は元へは戻らないとされていました。この場合肺機能は一秒率といって最初の一秒間にどれだけ息を吐き出せるかを指標としています。一秒率は無治療の場合、大体一年当たり47mlから69ml低下すると報告されています。小さい値に思えるかもしれませんが、10年経てば約500mLになりますから肺機能の悪い人にとっては大きな値です。 今回、TORCH study という研究で、無治療群、フルチカゾン(商品名フルタイド)、サルメテロール(商品名セレベント)、サルメテロール+セレベントの合剤(商品名アドエア)の4群に分けて3年間肺機能を測定しています。その結果肺機能の低下(= 一秒率の低下)はサルメテトロール+セレベント群で39ml/年と最も小さく、次いでフルタイド群、サルメテロール群で42ml/年で無治療群は55ml/年と最も大きいという結果でした。(図1) なぜこれらの薬が肺機能の低下を遅らせるのかは不明ですが、薬物療法がCOPDによる肺機能低下を遅らせるという結果がでたことはCOPD患者さんにとっては朗報でしょう。しかし今までには吸入ステロイドはCOPDの進行を防がないというデータもあるので今回の研究だけで即断するのは禁物です。また今の所これらの薬は進行を遅らせるだけだあり、COPDを治すわけではありません。また、COPDの最大の治療は禁煙です。薬物療法をしたから禁煙しなくても良いということではありません。 出典 AJR CCM p332―p338 vol 178 2008年
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