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肺が壊れる病気 COPD
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■肺が壊れる病気 COPD

 COPDという言葉も少しは定着してきているようですが、COPDとはchronic(慢性の) obstructive(閉塞性の)pulmonary(肺の)disease(病気)の4つの言葉の頭文字をとったものです。以前は、肺気腫や慢性気管支炎と診断されていました。現在は、肺の空気の流れが悪くなる病気という意味で両者を含めてCOPDと呼ばれています。COPDでは肺は実際にどうなっているのでしょうか。まず、図1の胸部CT写真を見て下さい。これは正常人の胸部CT写真です。CTは御存知のように体を輪切りにして見た写真です。写真では上が胸の前で下が背中です。白く写っているのは、背部と肩甲骨です。黒く写っているのが、肺です。正常の人では、肺胞と呼ばれる組織の中に血管が写っています。次に図2を見て下さい。これはタバコを30本40年間吸っていた人の典型的なCOPDのCT写真です。図1と比べると正常の肺胞部分が無くなって真黒に写っているのがわかると思います。これは肺の正常部分が壊れて無くなってしまっている事を表しています。これだけ肺胞が無くなってしまっては、呼吸も苦しくなるわけですね。正常の肺がスポンジのように目のつまった泡粒の塊とすれば、COPDの肺はヘチマのように穴が空いているのです。
 COPDは肺の壊れる病気です。残念ながら壊れた肺を元に戻す薬は今の所ありません。早めの禁煙、タバコを吸わない。COPDの最大の予防方法です。

図1 正常人の胸部CT写真


図2 タバコを30本40年間吸っていた人の典型的なCOPDのCT写真

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