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肺気腫と慢性気管支炎
なぜ一括してCOPDと呼ばれるようになったか
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■肺気腫と慢性気管支炎 なぜ一括してCOPDと呼ばれるようになったか

 COPDとはchronic(慢性) obstructive(閉塞性) pulmonary(肺の) disease(疾患、病気)、日本語では、慢性閉塞性肺疾患と呼ばれる病気です。長々しいので、略してCOPDと略語で呼ばれます。この中には肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれている病気が両方が含まれます。
 さて病気の定義ですが、"慢性気管支炎とは1年のうち少なくとも3ヶ月以上痰を伴う咳が続き、しかもこの状態が2年以上続く病気"です。この定義からわかるように慢性気管支炎は"病歴"から診断することができます。(正確には気管支拡張症や結核といった他の気管支病変を否定しなければなりません。)このような定義は休業補償のための定義であって、社会医学的な定義です。
 一方"肺気腫とは肺胞(肺で実際に二酸化炭素を排出し酸素を取り入れる部分)の破壊による終末細気管支より末梢の気腔の異常な永久的な拡大をきたしている肺の病態"という病理学的な形態診断です。両者は共に合併することが多いため、COPDとひとまとめされてかわるようになりました。(本当はもう少し、色々と議論があります。)
 ではなぜこのような違う病気を、COPDの急性増悪という言葉でひとまとめにするのでしょうか。理由は大きく分けて3つ挙げられます。
  1. 肺気腫は病理学的な形態診断なので、実際に生きている人から、肺の一部を切り取って調べるのは不可能に近い。
  2. 肺気腫と慢性気管支炎は、オーバーラップしていることが多い。
  3. 肺気腫と慢性気管支炎の両方の病気の原因が、大部分は喫煙であるということがわかっている。
以上のような理由で最近はCOPDとしてひとまとめにして扱われることが多くなりました。

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