title2.gif
咳喘息とは その2
HOME>喘息について>咳喘息とは その2

■咳喘息とは その2

1 咳喘息とは
 咳喘息は喘鳴(ゼーゼーいうこと)や呼吸困難を供なわず、咳だけを唯一の症状とする病気です。喘息という名前が付いているのは最初にこの病気を報告したCORRAOが「慢性の咳のみを症状とする喘息」という論文がもとになっていることが関連しています。(ちなみにこの当時は少しの刺激で気管支が縮収すること(気道の過敏性)が喘息の本態として重要視されていましたのでCorraoらはこの定義に従ったためです。)咳喘息は、8週間以上続く慢性の咳の原因としては多い病気です。また最近は喘息に移行するため注目されています。
 咳喘息の特徴はまず第1は空咳(痰を供なわない咳)です。また出やすい時間帯は深夜から早朝にかけてが多いのですが必須ではありません。咳は日中にもでます。咳喘息という名前はついていますが、少しでも喘鳴があれば、喘息や他の病気を考えます。風邪や運動、天候、会話をすること等によって、咳はひどくなります。咳の程度は様々ですが、ひどい場合は肋骨の骨折を起こすこともある程の強い咳が出ます。
 アトピー素因がある場合が多く、ハウスダストやダニといった抗原(アレルギーの原因となる物質)に対し、特異的IgE抗体という蛋白質が血液中に増えていることも多い病気です。呼吸機能は正常ですが、ピークフロー値の日内変動が見られることが特徴です。また気管支拡張剤を使用すると咳が良くなることから、わずかですが気管支が狭くなっていることが推定されます。咳喘息では、気管支肺胞洗滌液中や生検で採取してきた気管支粘膜内に好酸球という白血球の一種が増加しており、気道の炎症が関与しているものと考えられています。
2 治療と診断
 まず診断にあたっては、気管支拡張剤が効くかどうかを確かめることが大切です。ホクナリンテープやセレベントといった気管支拡張剤を使い、咳がおさまるかをみます。気管支拡張剤が無効の場合は他の病気を考えなければなりません。医療機関にかかる患者さんの場合、かなり激しい咳が長い間続いているのが通常ですので、いったん咳喘息と診断した場合には吸入ステロイドや抗ロイコトリエン薬、抗ヒスタミン剤といった喘息とほぼ同じ治療薬を使います。これは先程書いたように特殊なタイプの気管支炎が咳を引き起こしていると考えられるので、気道の炎症を抑えるのが大切だからです。ただし中には、咳があまりにもひどくて夜も眠れない様な場合は、短期間経口ステロイドを使う場合もあります。また咳喘息の治療に吸入ステロイドを使っていなかった時には、咳喘息の30%〜40%が喘息に移行していったというデータがあります。

HOME>喘息について>咳喘息とは その2

→メニューに戻る