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仕事による喘息(職業性喘息)は意外に多い
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■仕事による喘息(職業性喘息)は意外に多い

 喘息というと子供の頃に発症すると考えられていますが、大人になってからはじめて発症する事も多い病気です。このうち仕事に関連して起こる喘息を職業性喘息と呼びます。例えばパン屋さんやケーキ屋さんが小麦粉に対するアレルギーで起こす喘息も職業性喘息の一つです。では成人発症のうち職業性喘息は成人発症の喘息のうちどれくらいの割合を占めるのでしょうか。大体現在までに250種類の物質が喘息を起こすことが知られています。有名なものとしては、小麦粉、酵素、イソシアネート、ラテックスなどです。
 本研究ですが まず、1回目の1990年〜95年にかけて行われた調査で、その時には喘息を発症していなかった人がどうなったかを追跡調査しています。ヨーロッパを中心とした13ヶ国637人に対して、新たに喘息が発症したかどうかを調べています。18種類の物質について職業上取り扱っている人について調査しています。物質の種類は特にリスクが高いとされる7種類の高分子物質(ラテックス、小麦粉など)や、喘息を引き起こすことがわかっている蛋白質です。また、6種類は低分子の(イソシアネート、アンヒドライド、薬品)4種類は環境物質(金属加工に使う溶液、ガス、気体、織物などです。
 結果ですが、このような物質を仕事上取り扱う人は取り扱わない人に比べて、1.69倍喘息になる率が高いことが判りました。また、洗剤、イソシアネート、アンヒドライド、染料、接着剤、殺虫剤、ラテックスが原因としては頻度が高いことが判明しました。またこういった物質の他に禁煙、両親のどちらかに喘息があることも危険因子として取り上げられています。また、職業としては印刷業、林業、看護師、農業、清掃業が喘息発症の危険性が高かったとしています。まとめとしては、成人で新たに発症する喘息の10%〜25%が仕事に関連して起こると推定されるというのが結論です。


出典 LANCET 2007 VOL.370 p336-341
2007年10月30日記

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