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「シンビコート」について
■「シンビコート」について シンビコートは、今後、国内で発売が予定されている新しい喘息治療薬です。この薬剤は気道の炎症(熱、はれ、痛み)をなおす吸入ステロイドであるパルミコート(薬品名ブデソナイド 日本で既発売)と気管支を拡張させるフォルモテロールという長時間作用型β2刺激薬の両方を含んでいる喘息予防のための吸入剤です。長時間作用型β2刺激薬とはメプチンやサルタノールあるいはベロテックと異なり、気管支を拡げる作用が長い間続くことです。すでにアメリカでは発売されていますが、日本でもここ1、2年間のうちに発売されることになると言われています。アドエアーと同様に、この製剤の最大の特徴は今までこのような2つ成分の薬をそれぞれ吸入している患者さんにおいて、一回の吸入で両方の薬を吸入することができる便利な点です。 この薬は国内では発売までもう少し時間がかかります。アメリカでは2006年に日本の厚生労働省にあたるFDA(米国食品医薬品局)が使用を許可しました。アメリカでは、この薬は吸入ステロイド薬だけでは効果が十分に現れない中等症から重症の喘息患者さんにすすめられています。日本でも同じ使い方になると思います。 シンビコートの特徴を上にあげた2つの成分(パルミコートとフォルモテロール)からもう少し詳しくみてみますと、成分の1つであるパルミコートは、すでに多くの患者さんが使用した経験から安全性と効果のバランスがとれた吸入ステロイド薬として使用されています。一方、フォルモテロールは吸入剤としては、国内では発売はされていませんが、錠剤としては商品名アトックとして発売されています。アドエアーに入っているサルメテロールに比較して効果の発現が早いのが特徴です。このためシンビコートだけで急に喘息治療が悪くなった時にもシンビコートで治療するといった研究も発表されています。 この薬の細かな情報については、国内で発売されていないことから、十分な情報が公開されていませんが、今後、明らかになっていくことと思います。 この薬剤が発売されれば喘息治療の選択肢がまた増えることになりますが、従来のパルミコート単独との使い分けをどうするかは今後の課題です。 (下記は海外で発売されているこの薬の写真です)
2007年10月5日記 →メニューに戻る |