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喘息発作には慣れてしまう
■喘息発作には慣れてしまう 先日、「ここ10日間程調子が悪くなった」とのことで重症の喘息患者さんが来院されました。平地を歩いても息切れがしており、かなり重症でしたので、入院をすすめましたが、入院はしたくないとの強い希望があり、外来治療を始めました。治療は急性増悪期(喘息が急に悪くなること)に準じたステロイドの注射等々です。幸いにステロイドへの反応は良く3日程で、ほぼ症状は良くなりました。 本来は、この症状はまだ、治療の入り口で喘息コントロールができているとは言えません。喘息の応急処置です。何度も書きますが、喘息の治療の目的を喘息発作の治療をすることではなく、喘息の発作を出さないようにして、日常の生活が制限なく行えるようにすることです。後日「先生、ここ何年かぶりにぐっすり寝られました。」と言われて、「何年かぶり」ということは逆に考えると睡眠が妨げられるような夜間の喘息の発作が何年かにわたり起き続けてきたことと推察されます。応急処置をして初めて、今まで喘息発作が起きていることがわかったわけです。 この患者さんにとっては多分、中等以上の喘息発作がずっと出ており、たまたま耐えられない位の重症の喘息発作が出て、ようやく本格的な治療を受けたということです。「まだ、喘息の治療はこれからですよ」と言うと「エッ、まだ私の喘息は治ってないのですか」と問い返されて、アレレと思いましたが、喘息の治療目標、喘息死の危険性、吸入ステロイドの吸入の仕方、ピークフロメーターの使用方法についての説明をしてと、まずは一通りの喘息治療への導入の道筋をつけました。 人間の体は不思議なもので、どんな状態にも慣れてしまいます。病気への慣れは恐ろしいことがあります。皆さん少し思い返してみて下さい。 なお、喘息の治療にあたっては看護師さん達と協力し合いながらやっていますが、時間のかかるのは避けられません。避けるつもりもありません。充分な治療と説明をストレス無く受けてもらうためにも閉院間際ギリギリの受診はなるべく避けて下さい。
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