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ネコを飼っていると小児喘息になりやすいか
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■ネコを飼っていると小児喘息になりやすいか

 喘息を持っている御両親は、ペットを飼っていたら子供が喘息になりやすいか、あるいはペットをすでに飼っている方は、これから生まれてくる子供に喘息が出たらどうしようかと悩まれる方は少なくないと思います。これに対する論文があります。ただしペットはネコのみでイヌに対してはあつかっていません。
ドイツで生まれた1314名の赤ちゃんのうち499名(38%)が将来喘息になるリスクがあるとして選ばれ(注1)、コントロール群(喘息になるリスクがない赤ん坊)としては、815名の喘息のリスクがない群として選ばれました。(注1:喘息のリスクがあるとは、(1)少なくとも一等親以内にアレルギー体質の人がいる(2)臍帯血(へその緒中の血液のことです)のIgE抗体(アレルギー体質や喘息の人で血液中に増えるタンパク質のこと)の値が高いこと、の2つの条件を満たすことです)。
結果ですが、この子供達が7才になったとき、全体では過去1年間に息をしたときにゼーゼーという音がした子は10%、喘息と医師により診断された子供は6.1%でした。室内のアレルゲン(アレルギーのもとになる物質のこと)にアレルギー反応を示した子供は、喘息や喘鳴(ゼーゼーいうこと)をもっている子供が多かったのですが、1才までの乳児期に、ダニやネコといったアレルゲンに対してさらされていても、7才の時には喘息や喘鳴が増えていることはありませんでした。猫では少なくとも幼少時期のネコとの接触は小児喘息の増加にはつながらないようです。ただしペットを飼っていてペットに対するアレルギーで困っている患者さんは多いのが実感です。その時にあなたはペットを手放せますか?

(出典 LANCET 356 1392-1397 2000)
2006年11月1日


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