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妊娠と喘息
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■妊娠と喘息

喘息の患者さんで、これから妊娠しようとしている方、あるいはすでに妊娠された方へのメッセージです。
妊娠は女性にとって、初めての経験の方もあり何かと不安が多いものです。
妊娠をするとそれまでの喘息の程度は大体三分の一の人では変わらず、三分の一の人では悪くなり、残りの三分の一の人では反対に症状が良くなります。
妊娠をすると母親は胎児と自分の体の分を呼吸することになるので、喘息をよくコントロールをしておくことは重要です。 しかし、なかには薬を飲んでいても大丈夫かという不安から薬を減らしたり、止めてしまったりするので、喘息の症状が悪くなってしまいます。
その結果喘息のコントロールが悪くなり、母子ともに危険にさらされてしまいます。
そこでよく訊ねられる質問を以下にQ&Aの形でのせました。

Q1喘息があっても、安全に子供が産めるでしょうか。
A1妊娠期間中喘息がうまくコントロールされていれば、安全な出産ができます。
また胎児に悪影響があることはありません。
喘息がうまくコントロールできていれば、何事もなく子供を出産することができます。
反対に、喘息がうまくコントロールできていないと、胎児が低体重となるという報告があります。
ですから喘息をコントロールすることは、母体にとっても胎児にとっても大切なことです。

Q2なぜうまく喘息がコントロールできていないと胎児に影響があるのでしょうか。
A2喘息がうまくコントロールできておらず、充分な呼吸ができないと、母親の血液の中の酸素の量が減ります。胎児は母親から酸素をもらっているので、母親の血液中の酸素が減れば、胎児の血液中の酸素も減ってしまいます。このため、発育が遅れたりします。
胎児は常に正常な成長と発育のために、充分な酸素を必要とするからです。

Q3喘息の薬は胎児に影響があるでしょうか。
A3今までの報告で、吸入ステロイドや短時間作用型の気管支拡張剤では、胎児に悪影響が出ることはありません。むしろコントロールの悪い喘息の方が胎児に悪い影響を与えます。(A2参照)但し、新しい薬品で抗ロイコトリエン培抗薬については、妊娠での安全性が確率していません。
また多くの抗アレルギー剤についても同様です。

Q4妊娠のどの時期に喘息は変わるのでしょうか。
A4喘息は妊娠中期の後半から妊娠後期の前半に悪くなる傾向があります。
しかし、最期の4週間に症状が悪くなることは少なくなります。
喘息がよくコントロールされていれば、分娩中に喘息発作が起こることはまれです。

Q5ラマーズ法をすることはできますか。
A5大多数の喘息患者さんで、ラマーズ法をすることができます。

Q6母乳を赤ちゃんにあげることはできますか。
A6母乳で育てることは赤ちゃんの免疫力を高める意味でよい方法ですし、推奨できます。
母乳中への薬の移行は吸入ステロイドや、キサンチン製剤では安全です。他の薬剤については、データーがないこともあり、かかりつけの医師とよく相談して下さい。

上記の質問は妊娠においてよく問われます。
ただし喘息の程度は人によって様々ですし、症状に応じて様々の薬が使われています。
喘息をよくコントロールし、妊娠中の喘息の悪化を防ぐことは、母体と胎児両方にとって大事なことです。
かかりつけの医師(呼吸器科やアレルギー科)に定期的に受診し、よく相談し、ピークフロメーターを使った自己管理をすることも大切です。
どうかかかりつけの医師に受診し、不用意に薬を中止して喘息のコントロールを悪くしないで下さい。

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