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喘息についてのQ&A
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喘息というとみなさん、自分とは関係のない病気と考えておられるかもしれません。 調査によって違いますが、成人で全人口の1〜4%、小児では6%(つまり100人に6人)と割合普通に見られる病気です。 咳が長く続いたり、ゼーゼー、ヒーヒーという音のする呼吸があれば医師に診てもらって下さい。 喘息は、少数の重症例では難しいこともありますが、きちんとコントロールすればコントロールできる病気です。しかし、喘息による死亡者は年間6000人から7000人います。これは交通事故死が年間約12000人であることを考えると大きな数字です。ですから喘息は時に怖い病気ともいえます。
ちなみに喘息がずっと出ていると、軽症の喘息発作があってもあまり意識しなくなります。このような患者さんもいったん治療で良くコントロールされると、少し発作が出ても苦しく感じるようになります。何事にも人の体は慣れるものです.その時になってはじめて、喘息のない日常生活がどんなに快適かあらためて知ることになります。どうかみなさん、喘息なんかと思わないでください。 簡単に言いますと、特殊なタイプの気管支炎です。 空気は気管を通ってどんどん枝分かれし、気管支を通って肺胞へ達します。この途中の通り道である気管支の炎症が喘息の本体といわれています。このために気管支が細くなり、分泌物も多くなり、気管支の粘膜もはれて、余計に細くなるのです。 細くなった気管支では空気が通りにくくなります。それでゼーゼーと言った音が出て息がしにくくなります。 細いストローを咥えて息をしていることを想像してみてください。 一番良く分かるのは、ヒーヒー、ゼーゼーという音(「喘鳴」(ゼンメイ)と言います)です。 まずこれが出れば喘息と考えてよいでしょう。ただし心臓が悪くてもこのような症状が出るので、要注意です。
次によくあるのは咳です。人によって違いますが、明け方近くにしつこい咳で目が覚めたりすれば要注意です。また、喘息にだけ出るものではありませんが、白いネバネバした痰が出ます。また、階段の上り下りや坂道をのぼったりすると息が切れたりします。 ただし、運動時の息切れは喘息以外の肺の病気や心臓の病気でも出ますので、診断確定のために肺のレントゲン写真を撮ったり、呼吸機能を調べたりします。 喘息を根本から治すという薬は、いまだにできていません。 しかし喘息は、コントロールしやすくなってきました。(コントロールとは喘息の発作が出ず、普通の生活が送れるという意味です。) 成人の場合、薬物療法が主体となってきます。 そこへ入る前に喘息治療の際の目的をあげておきます。
A呼吸機能が普通に近くなる B運動ができるくらいの普通の生活ができる C喘息の悪化を防ぎ、救急室や時間外受診を最低限にすること D副作用のない最小限の薬を使うこと E患者や家族の希望にあった喘息の指導をする よく使われているのは
A気管支拡張剤 B抗アレルギー剤です。 @の吸入ステロイドというのは、文字通りステロイドを吸入して直接炎症をおこしている患部(気管支)薬を届かせ、炎症を抑えます。 皆さんの中にはステロイドと聞くと副作用の心配をされる方がおられると思いますが、正しい使い方をすれば副作用についてはまったく心配はいりません。 Aの気管支拡張剤は、テオフィリンと呼ばれるものと、交感神経刺激剤の大きくは二つに分けられます。 テオフィリンは昔から使われていた薬で、気管支を拡張させ、弱いですが炎症をしずめる力があります。
速効性があり、救急でもよく使います。副作用としては胸のどきどきする感じ(動悸)や、食欲不振などがあります。こう書くと危険な薬のように思えるかもしれませんが、個人差があり、すべての人に副作用が出るわけではありませんから、安心して飲んでください。 一方の交感神経刺激剤は即効性があり、吸入薬や内服薬として用います。即効性のあることが特徴です。 特に吸入薬の場合これだけに頼っているとかえって喘息のコントロールが悪くなるので、使いすぎには注意してください。 Bの抗アレルギー剤は、特に小児でよく使われますが、アレルギーを押さえる薬です。 これもまたよく効く人とあまり効かない人があります。 当院では、吸入ステロイドを一番に使っています。 それは効果が確実で正しい使用法を守れば副作用も少ないからです。 ただし、どんな薬でもそうですが、その人にあった量を、なるべく最低限使うように心がけています。 また、吸入ステロイドは、吸入の仕方により効果が大きく違ってきます。 当院では吸入指導をしっかりと行い、十分な効果が出るように練習してもらっています。 また実際に喘息発作が強く出ている人の場合、経口で短期間ステロイドの錠剤を飲んでもらいながら、テオフィリン系製剤を注射したり経口で飲んでもらうこともあります。 副作用は全員に出るわけではないので、まず安心してください。 またかかっている医師に、気になる症状があれば、遠慮なく質問してください。 薬は、洋服の仕立てと似たところがあり、何度か仮縫いをするうちにぴったりとあってくるものです。ここらへんが「医者のさじ加減」でしょうか。万一、副作用と思われる症状があれば、遠慮なくかかりつけの医師に問い合わせて下さい。 副作用を恐れるあまり中途半端な治療を行い、喘息の発作がコントロールできないことの方がよほど害が大きいと思います。 →メニューに戻る | |